真綿布団

真綿布団

繭から生まれる最高級ふとん

真綿

健康寝具として、大注目されています

養蚕農家の激減で、いつのまにか忘れられていた『真綿ふとん』しかしそのよさが見直され、羽毛に並ぶ高級掛けふとんとして、新たな注目を集めています。

真綿とは、繭をわた状に引き伸ばしたものです。 繭からつくられるものに絹があります。こちらは繭から引き出された 1本の繭糸を集束して紡いだ生糸でつくられた織物のことをさしますので 真綿と絹とは、いわば姉妹関係になります。 絹と同じ繭を原料とする真綿。絹同様のすぐれた特性があり、 強く、軽く、保湿性に富むため、古くから防寒具として用いられてきました。

真綿布団

絹にする繭と、真綿にする繭の違い

繭は、蚕が二昼夜かけて吐き出す1本の糸によって作られます。 出来上がった繭の中で蚕はサナギとなり、蛾になって繭殻を破って飛び立ちます。 繭は養蚕農家によって生産されますが、繭殻が破れると繭の商品価値が定価するため、 養蚕農家では蛾になる前に殺蛹し、正繭や玉繭など形のよい繭だけを製糸工場に出荷、 絹織物の原料となる生糸が作られます。 しかし正常な繭以外は生糸の製造に適しません。 また、製糸工場への輸送の際につぶれたり、汚れたりした繭も生糸になりません。 それらが真綿の原料となります。 ただし、品質のよい真綿には、正繭がつかわれます。

真綿布団の特徴とは?

あたたかい

  •  軽くてやわらかく、自然にからだにフィット。保温性にもすぐれています。 繭糸は無数の繊維で構成され、1本1本の繊維隙間に空気の層が できるため、外部の寒い空気も暑い空気もシャットアウト。 また、何層にも重ねてつくられるため、さらに空気をたっぷりと含む構造 になり、寝床内を適度な温度に保ちます

さわやか

  • 吸湿性放湿性にすぐれているため、肌を心地よく保ちムレを防ぎます。 真綿の吸湿性は綿の1.3~1.5倍もあります。 すなわち、皮膚から発散される汗や熱をよく吸収し、すばやく外に出すため 肌はいつもさわやかでムレ感がありません

ここちいい

  • 安眠を約束するやさしい寝心地 。真綿は、心をリラックスさせ穏やかにする作用があり それは快適で健康な眠りにつながる大切な特性であるといえます。

やさしい

  • 組成はたんぱく質なので、健康的な素肌を保ちます。 たんぱく質を成分とする繭糸からつくられる真綿は、人間に必要なアミノ酸を 含み、皮膚細胞を活性化させる作用がありますので、みずみずしく 健康的なお肌を保ちます。

せいけつ

  • 静電気が起こりにくいので、ホコリを寄せ付けません。 合繊わたと違い真綿ふとんは静電気が起こりにくいのでホコリやチリを寄せ付けず、 さらに消臭・防臭効果もあるので清潔で衛生的です。

安心

  • 天然繊維だから、燃えにくく安心して使えます。 真綿は天然繊維なので、防炎加工をしなくても燃えにくく、有毒なガスを 発生することがないので安心してお使いいただけます。

真綿工房に見学に行ってきました(2017.09)